目に見えない危険な電磁波!

はつらつレポート№123より

生活者ネットでは、電磁波過敏症を経験し、電磁波の問題を研究している市民団体の皆さんと電磁波の測定を行ったところ、複数の携帯電話の基地局から強い電磁波を受けるスポットがあることを確認しました。中には、学校の周辺に集中的に何社もの基地局がある場所もあり不安、という声も聞かれました。

 次世代型の携帯電話の発達により、データを大量に送れる高周波を利用した携帯電話の通信が広がっています。携帯基地局の設置に際して、住民に対し、事業者から十分な説明や情報開示が行われず、行政も情報を把握していないことから、健康への不安を感じる人も増えています。

 携帯電話の基地局のように、常時電磁波を発生しているものについては、設置の段階から事業者が住民への説明責任を果たし、どこにどのように設置されるのかの情報開示が必要です。市民がきちんとした情報提供を受け、自分がどれくらいの電磁波を浴びているのかを把握し、できるだけ電磁波を避ける等の対策をとれるようにすることで、健康不安や被害を回避することができます。

 電磁波に関する条例を制定している自治体もありますが、国の電磁波に対する取り組みは遅れており、地域による電磁波に対する新たな取り組みが必要です。