豊かな水辺の生態系を守ろう!


生活クラブ運動グループ八王子地域協議会主催の川辺の水生生物調査は6回目を数え、今年は8月2日小田野中央公園の北浅川で行いました。参加者は子ども8人、大人17人、そして、毎年お手伝いをしてくださる西南部環境市民会議のメンバーが11人、総勢36人です。

朝から太陽がジリジリ照りつける暑さの中、水温19度の川の中は気持ちがよく、子どもたちは大喜びでした。川の茂みをガサガサと動かすと、小さな魚が飛び出してきます。水中に含まれる有機物の汚れを示すCODの検査を行ったところ、1㎎/ℓ以下を示しており、とても綺麗であることがわかりました。

また、川のきれいさの指標とされるカジカ、カワゲラ、ヘビトンボ、サワガニなどの生き物がたくさん見られました。その他、シマドジョウ、スジエビ、コオニヤンマ、ムカエビ、そして、絶滅危惧種であるホトケドジョウみられたことは貴重な体験です。これら川の生物について環境市民会議の方から教えていただいた後、生き物は川へ返しました。

約10数年前の八王子の浅川は都内でもワースト10に入る程汚れていたのですが、下水道の整備などにより改善されています。さらに、私たちは源流域の環境を守り、湧水や地下水を保全し、豊かな生態系を育む潤いある水辺を取り戻すこと、分流式下水道(雨水との分離)への転換を図り、地域の水循環を取り戻すこと等をめざして活動しています。自然環境は壊すことは簡単でも、もとに戻すことはとても難しいもの。しかし今後は、どれだけ時間がかかってでも、これまで人が壊してきた自然を取り戻すために努力していかなければならない時代です。