悪臭が止まらない、八王子バイオマス・エコセンター

2013年4月15日 15時03分 | カテゴリー: ごみ・廃プラ施設, トピックス, 環境

尾根幹線の南大沢交差点から南へ入り、南多摩斎場手前のY字路を左へ曲がると、息を止めたくなるほど強烈な臭いに襲われることがたびたびあります。2012年8月に操業を開始した八王子バイオマス・エコセンター(生ごみ堆肥化施設)からの臭いで、腐敗臭ではなく醗酵臭といわれますが、悪臭には違いありません。

この臭いが風の向きによって近隣の住宅地に流れ込み、洗濯物や布団を干すことができない、窓を閉めるのが遅れると部屋の中に臭いが閉じ込められるなど、毎日の生活にも支障がでています。

地元説明会の中で事業者は、悪臭を心配した住民の質問に対して、「臭いはでません!」ときっぱり断言していました。似たような事例が少なくて不安を感じ、工事延期を求めましたが、市が「民間のやることで、手続きに不備がないから」と許可し、住民が納得しないままスタートした施設です。

操業と同時に始まった強烈な臭いにたまりかねた住民は、再三エコセンターに苦情を申し入れていますが、この8ヶ月近くずっと「改善に努めている」という返事をもらうだけでした。「脱臭装置を性能の良いものに換えた、中和する薬剤(希硫酸、オゾン、苛性ソーダ)を次々と変えて試している」というのですが、一向に改善する気配はありません。

エコセンターはもとより、許可した市にも苦情が相次ぎ、風の向きによっては町田市側からも苦情が寄せられるなどを繰り返し、市も間に入って検討を重ねた結果、「改善できるまで、生ごみの搬入を全面ストップ!」と決まりました。しかし、今施設の中に残っている生ごみは、醗酵完了までに2~3ヶ月ほどかかるので、まだまだ臭いは続きます。

今までの日量20tは、この施設の処理能力の4分の1ですが、すでに課題が山積み状態です。生ごみの堆肥化に成功している地方自治体はいくつかありますが、おおむね小規模、生ごみの特性をよく知り、住民参加で進めているという特徴があります。都市部の大規模な施設が、うまく進めている例に行き当たりません。

わたしたちは循環型社会を望みますが、生ごみの資源化については「まず発生抑制につとめ、できるだけ小さい規模で、生態系に無理のない方法を選び、その資源化の事業に関与するすべての市民(生ごみを提供する市民や事業者)の参加による進め方で行なうこと」が大原則であると考えます。

集められた生ごみ

発酵中の堆肥。湯気がたちこめている。