ウィークエンドフォーラム「デンマーク人に聞いてみよう 高福祉・高幸福度国家の生活とは」

2018年5月10日 11時53分 | カテゴリー: トピックス, はつらつタイム・学習会等

2018年4月27日、デンマーク・コペンハーゲン在住の作曲家のヤコブ・ドラミンスキーさんをお招きし、南大沢のしょこら亭でウイークエンドフォーラムを開きました。
ヤコブさんは私の友人で、ちょうど来日している時期に合わせて企画しました。

当日は、高福祉・高幸福度国家として知られ世界幸福度ランキング上位の常連国・デンマーク。その生活実態や国民の意識などについて、ご自身の体験を交えながらお話を伺いました。

ヤコブさんは高校卒業後から海外でアーティストとして活躍し、40代後半にデンマークに戻った時に再度勉強しようとコペンハーゲン大学に入学しました。学費は無料、しかも在学中誰もが受給できる「学生手当」の援助制度もあるとのこと。さらに卒業後に就職先が見つからない場合は、約2年間の失業手当受給資格があるなど、勉強に集中できる環境で学生生活を送れるとのことでした。在学中にアルバイトや、就職活動をせざるを得ない日本とはかなり異なる様子です。

ヤコブさんのお母さんのお庭(コロニーヘーヴ)

また、夏期や週末に別荘のように手軽に利用できるコロニーヘーヴ(写真)と呼ばれる庭つきの家が郊外に数多くあり、家族や地域グループの大事な交流の場となっているとのことでした。行政に頼らず、地域の問題はまずは自分たちで話し合って解決する、という習慣がこのような生活を通して醸成され、世代を通じて継承されているそうです。このようなコミュニティの力がデンマークの民主主義の底力と言えそうです。
その他、選挙や徴兵制、ほぼ無料の医療制度、原発などについてもお話がありました。
また、EU加入やユーロ導入など重要事項の決定には必ず国民投票が実施され、国民自らが自分たちの将来を選択するという風土が根付いているとのことでした。

良いこと尽くめのようですが、高所得者への課税を低減し得票しようとする政党や、他の欧州諸国同様に移民・難民への制限政策を掲げる極右の兆候も一部見られ、今後どのように「幸せな国」を継続していけるかヤコブさん自身注視しているとのことでした。

参加者からは様々な質問があがり、デンマークという少し遠い国の実情をお聞きしながら日本について考える良い機会になりました。

(由木地区 浅野浩司)