地域に暮らす誰もがその人らしく生き、安心して暮らせるまちをめざして

まちがどのような姿であれば障がいのある人もない人も、若者・子育て世代・高齢者、みんなが安心して暮らせるのだろう。
福祉チーム、今年は社会への一歩がなかなか踏み出せずにいる若者たちの「働くこと」「居場所」について調査して「自立した生活につながる道」をさぐってきました。八王子市では若者を所管する部署が年齢によって分かれていること、義務教育を終えたら、行政による支援の道は心もとないものになっていることも明らかになってきました。最近、ニート・引きこもり・就職試験での失敗などで社会になじめなくなっている若者が増えています。若者だけではありません。介護保険の制度の中にいた、高齢者も介護認定の低い要支援の人々は制度からはずされます。子育て中の世代への支援はどうでしょうか。子どもの貧困の問題もクローズアップされてきています。

でも、当事者の声は行政の施策にはとどいていないように思います。困ったことがあれば、当事者が市の窓口に行くという仕組みだからです。役所が問題がありそうなところに、出向いて困っていることを解決する仕組みになっていないからです。
街の中に声が届く場があったらどうでしょうか。どの世代の問題も、まず、人々が気軽に集まる場があること、そこで、相談ができることから糸がほぐれて、道がみえてくるのではないかと考えています。
私たちの仲間NPO法人こすもすでは、社会になじめないで困っている若者を受け入れ、ともに働き、若者たちは自信を取り戻していくといいます。このような場がまちにいくつもあったらいいのに。そんな場がこのまちにあるのだろうか?そのような場をつくることができるのだろうか

まち歩き隊そこで、まず、その町の姿を知ろうと私たちの仲間、NPO法人こすもすがある片倉町を総勢8人で2班に分かれて歩きました。(2016.2.10)
北野街道を挟んで南と北。
歩いてみたら、南側にはファミリー層が暮らすマンション、駅前に老人ホーム、デイケアセンターが複数。保育園が2つ、公園、お医者さん。大きな農家。少し遠くに片倉城址公園。湯殿川の散策路。
北側には空き地、空き家、作物が植えられた畑、生産緑地は2か所。大きな畑も5か所。果樹が植えられている畑。昔、村の人びとのつながりが強かった様子がうかがえたのは、富士山を真正面に見る絶景ポイントに大きな忠魂の碑が建てられていたことです。明治時代からの戦没者の名がきざまれていました。計画道路の用地(これができるとまちは分断されそう)などなどで、南と北ではまちの顔が対照的でした。日中歩いてみたけれど、どこも人にあまりで出会わず。広い畑

生活者ネットでは、そのまちにくらす人びとがまちを作っていこうと活動を続けてきましたが、福祉の分野でも、行政の施策は現実の問題を解決する力になっていないと感じています。さまざまな世代がかかえる困難を解決する糸口をこのまちの中から見つけたい。そして人のつながりと居場所がもっと豊かになったらと思い活動を続けます。これからまちあるきをした結果を地図に落として、話し合いをしていきます。
いっしょに考え、活動する人大募集中です。           (福祉チーム 堀江俊子)