自転車に乗って渋滞と大気汚染を減らそう

幹線道路の建設による渋滞解消はもう古い!

東京都は、交通事故にしめる自転車事故の割合の増加や、自転車の交通ルール違反やマナーの低下に対する社会的批判の高まりなどを受けて「自転車総合対策検討会」を設置、これらの課題に対して具体的解決策を検討するとして、5/22に第1回の検討会を開催します。

検討会の設置に際し、石原都知事は自転車利用者のマナーを批判した上で、「道路やインフラが未整備だから一番安価で時間的にも早い自転車が流行するのはむべなるかなと思う。少なくても環状線を出来るだけは早く完成させて都内の自動車の交通量を減らさないと自転車問題の根本的解決にならない」と記者会見で述べています。しかし、渋滞対策としては巨額を投じて新たな幹線道路の建設するより、自転車や歩行者が安心して移動できる環境整備をすることで自動車利用を減らすほうが、よりコストがかからず環境に優しく、その上、健康にもよい渋滞対策なのではないでしょうか。新たな道路建設は新たな自動車利用を生み出すもとでもあります。

CO2削減に向けて国はトラックによる幹線貨物輸送を大量輸送が可能な海運または鉄道に転換するモーダルシフトの動きを展開しています。また、八王子市では、秋川街道の交通渋滞の緩和や環境にやさしいバスの利用を促進するため、パークアンドバスライドとサイクルアンドバスライドの取り組みを楢原町でスタートさせました。
例えば1日平均10分クルマの利用を控えるだけでエアコンの設定温度を調整するよりかなり多くのCO2が削減できるという研究データもあります。
東京都は道路建設に頼らない渋滞対策を推進していくべきです。