1.議員同士が責任を持って自由に討議する議会
現在の自治体議会は、議案については質疑を中心として審議を行い、大半を占める行政提案の議案について、行政職員に対して質問をすることが中心になっています。これは賛否の意見の表明ではなく、内容についての疑問を質すことが趣旨であり、また、議員間のやりとりではありません。採決の前に行われる「討論」は、賛成か反対か、どちらかの立場に立っての発言であり、議員相互の討論という形にはなっていません。そこで、 市民の多様な声を代表する議員が、自ら議案を提案し、自治体運営全般について討議し、地域の意思決定を行っていく場をつくり出すことや自由な討議形式等の導入を提案しています。
2.市民も参加できる開かれた議会
既存の制度のなかでも、公聴会や参考人招致など、議員以外の当事者や専門家が議会の設定した公式の場で発言し、議会審議に参加する仕組みが存在しますが、これまであまり積極的に活用されてきませんでした。まずはそれを積極的に活用しながら、市民が議案について意見を述べる機会を確保すべきです。とくに当初予算審議など、定例的に行われる重要議案の審議に当たっては、かならず市民の声を直接議会で表明できる機会を設けた上で議会の決定を行うことが必要です。
3.積極的に情報を公開し透明性のある議会
自治体議会が何をやっているのか、よく分からない。これが一般的な市民の実感ではないでしょうか。
定期的に「議会だより」が新聞に折り込まれてきたりしますが、少し読んでみると、おおむね行政が提案したとおりのことを承認したというのが普通です。議会があることによって、自治体運営に何が加えられたのかさっぱり分かりません。
特に八王子市では議決した事項の概要と、一般質問が分野別に抜粋されているだけで、誰がどのような視点から質問したのかわからない掲載方法になっています。議案関連資料等の公開、インターネットによる動画記録等により、いつでも市民に説明責任が果たせる体制の整備や、議会としての報告会等の開催が必要です。
このような市民の動きが大きなおおきなうねりとなって、議会を政治を変えていくように力をあわせて頑張ります!