バリアチェック隊!

道の駅・八王子滝山

 「ばりあふりいの会」で2007年4月にオープンしたばかりの「道の駅・八王子滝山」をチェックしました。市の施設としては一番新しい建物なので、バリアフリーへの配慮もすすんでいるだろうと期待して訪れました。

 しかし、最寄のバス停で降りたところから次々バリアが現れます。路線バスのバス停から敷地に誘導する点字ブロックも、はちバスのバス停から建物に誘導する点字ブロックもありません。視覚障がいのある人は困ってしまいます。横断歩道にも点字ブロックがなく、歩道の段差では車いすの前輪がガツン!と引っかかりました。

 身障者用の駐車場にひさしがなく、ちょっとトイレを借りたくても雨の日は車いすを下ろして移動するのが大変です。誰でもトイレがあるのは嬉しいのですが、施錠のためのセンサーの位置が分かりにくく、矢印などつけてほしいという声がありました。

 駐車場には車の誘導をする人がいますが、横断歩道はなく、歩行者は車の行きかう中を建物に向けて歩かなくてはいけません。杖をついている人、車いすの人、ベビーカーを押している人などが安心して渡れるようにしてほしいものです。

 フードコートのテラスから遊歩道に続くスロープは、上り口で車いすの前輪が浮き上がってしまうほどの傾斜があり、ヒヤッとします。

 農産物の売り場では、通路が狭く混雑の中では車いすは動きにくく、大変でした。

・・・バリアチェックとは関係ないのですが、野菜についているバーコードを読み取る機械があり、生産履歴を確かめられるのかと期待したのですが、生産者の名前と顔写真、メッセージが出るだけで栽培方法が分かるわけではありませんでした。市内のどこで作られたかぐらいは分かるといいのですが。

 出来てからつくり直すのは時間と費用の無駄が多いのですから、施設をつくる前にいろいろな立場の市民の意見を聞き、ハンディキャップのある人の目線に立って設計、施工することが必要です。今回もみんなでチェックしたことで、普段は見過ごしてしまうような問題点が見えました。みんなの税金を使うのだから、行政ももう少し考えてほしいものです。