食事に出かけるムササビが巣穴から飛び立つ瞬間を見られるのはほんの一瞬です。
「次は子どもが出てくるかもしれませんよ」
講師アシスタントの藤村さんの言葉に日没から30分ほどたった高尾山で参加者がかたずをのんで見守る中、きらきらと目を光らせながらあたりを伺う子ムササビ。あたりの気配を察知して用心しているのか慎重に飛び立つチャンスを狙っています。
じっと待つこと約10分。
ついに飛びました!
皮膜を大きく広げて夜空を滑空する姿は思いのほか迫力があり、「ウワッ!」と歓声が上がります。
天候があまりよくなかったこともあり、見ることができるのか心配でしたが、下山途中にも1頭、滑空する姿が見られ、ラッキーな参加者は3頭の滑空する姿を見ることが出来ました。
姿が見えなくても鳴き声や気配を感じることができたポイントもあり、講師の新井二郎さんやアシスタントの皆さんに感謝するとともに、改めて、高尾の森の仲間たちを守りたい!という思いを強くしました。