官民二分化から、市民セクター・産業セクター・政府セクターがうまくバランスを取り合う希望のトライアングル社会へ変えていこう。ただし今は市民と行政とのパートナーシップと言いながら、安上がりな労働力としてNPOが使われる「パート並みシップ」になっている。富を生み出す産業労働・公正を実現する政府労働に対して、人間の尊厳を保証するのが市民労働。介護やコミュニティワークを担う市民労働は、コスト計算ができない。市民労働を中心に、家族・ボランティア・産業・政府が連携する未来図を描くためには、市民セクターにお金が回るようなしくみを整え、そこで働く人がきちんと生活できるようにしていくことが必要というお話に思わず納得。以前からネットが追いかけてきた食の安全、介護や環境、働き方の問題などが社会全体の今日的課題としてネットの肩に圧し掛かっている今、生活者ネットワークの果たすべき役割は、さまざまな活動をつないで文字通りネットワークを作っていくことだと須田さんがおっしゃるように、今までの活動で繋がってきた人たちと改めて力をあわせて共感を広げながら仲間を増やし、課題の解決に向けて市民の力を蓄えていきたいと思います。