従来の身体や知的障がいに加え、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、高機能広汎性発達障害(HFPDD)といった病名を身近で聞くことが多くなりました。
特別支援教育では、こうした子どもたちもいわゆる通常学級に在籍しながら「特別支援学級」に通級する対象となります。
それを「気がかりな児童についての調査票」でチェックするのですが、その項目には参加者もそれぞれ「うーーん、これは自分もチェック対象になるかも・・・」というつぶやきが聞こえてきました。
聞き間違いや聞きもらしが少ない、はっきりした発音で言葉に詰まらず話すことができる、急な予定変更があっても混乱しない、自分のやり方にこだわらない、慣れない場面でも落ち着いていられる、いやなことがあっても年齢相応の我慢ができる等、いやはや、子どもたちも大変です。
そして、特別な支援を必要とする子どもは年々増加しているそうです。学力向上が求められ、学力テストの成績を公開して学校ごとに競争させるといった中で、平均点をあげるために手のかかる子どもは排除していこうという流れもあるようです。集団の中で同じ行動が取れない子どもに病名がつき、分けられていくことに大きな不安を感じます。