朝鮮学校は日本で生まれ育った在日朝鮮人の子どもたちを対象に、通常の学校教育とともに朝鮮語による授業などの民族教育が行われています。子どもたちの日々使う教科書は、日本の高校とほとんど変わらず、数学など理数系の教科書は文章がハングルで表記されているだけで、現代文や古文を学ぶ日本語の教科書は表紙以外は見分けがつかないほどです。また、国公立、私立の大学のほとんどが受験資格を認めています。
ジュネーブの国連・人種差別撤廃委員会は、高校無償化の対象から朝鮮高級学校を排除する政府案に子どもの教育に差別的な影響を与えると懸念を示しています。
「高校無償化」制度の趣旨は、家庭の状況に関わらず、すべての高校生が安心して学べるよう、家庭の教育費の負担を軽減し、子どもの教育の機会均等を保障することにあります。
生活者ネットワークは、フリースクールなども含めた多様な教育のありかたを認め、全ての子どもの学びを応援するためにも、朝鮮学校に通う生徒を含めたすべての子どもたち学習権が等しく保障される制度が確立されるよう求めていきます。