米国生まれの詩人アーサー・ビナードさんが語る原子力・核開発の本質  東京・生活者ネットワーク「2013新春の集い」――基調講演から

 1月30日、東京・生活者ネットワーク「2013年新春の集い」が、中野サンプラザで開催されました。
第1部基調講演では、「福は内! プルトニウムは外!」と題して、アメリカ生まれの詩人、アーサー・ビナードさんが、戦争の世紀が軍産体制が生み出した原子力と核開発の核心や原発が廃絶されなければならない訳などについてわかりやすくお話してくれました。
当日はインターネットで知ったという方々なども多数参加され、熱気のこもった講演会となりました。

~参加者の感想をご紹介します。~
1月30日、「新春の集い」に参加させていただき、アーサー・ビナードさんの講演を聞きました。
成田空港に「この感動を、次はニッポンで!」と書かれた大きな広告があるそうです。「この」とはロンドンオリンピックのことで、「2020年のオリンピックを東京で!」という広告と考えられ、そこには福島事故の不安をリセットするため、2020年のオリンピックは東京で行いたい、という核開発推進側の意図が隠されているのでは?というアーサーさんの想定の話からはじまり、とても驚きました。

原爆を作ることも、原発を作ることも、どちらも核開発で儲ける国や企業のためのものであり、その産業をつづけるために、「国防のため核兵器が必要」「原子力発電は核の平和利用」と言って、国民に必要と思わせていることが、とても良くわかる講演でした。
原爆は原爆を作った側から考えられた言葉で、実際に被害にあった広島の生活者から出てきた言葉は「ピカドン」。だから、原爆と言うと作った側の視点になる。生活者は「ピカドンと言おう!というお話も印象に残っています。

むつかしい話も、分かりやすい例で説明してくださり、笑いもいっぱいの楽しい講演でしたが、国民をだまして利用して進んできた核開発を知り、改めてだまされない目をもたないといけないと思いました。                スギモトイズミコ

講演の内容を詳しくお知りになりたい方は動画でご覧いただけます。こちらをクリックしてください。第1部講演動画 

また、東京・生活者ネットワークのホームページに講演の内容を少し載せてありますので、こちらも合わせてご覧ください。
http://www.seikatsusha.me/blog/2013/02/20/4774/