ウィークエンドフォーラム「みどりの天合峰を歩こう」 2017.5.14
これまでも何度かあった「天合峰を歩く」企画に、ようやく参加しました。案内の五味さん、高野さんを含めて10名の参加でした。
「子抱土偶」「薬師如来像」「庚申塔」など、川口の歴史も織り交ぜながらの説明に、懐深い場所だな、と感心することしきりでした。また、散策中の地元の方と何度かすれ違い、「暮らしのすぐ近くに山歩きのできる場所があるなんて羨ましすぎる!」と呑気に考えていました。
・・・
うーん。しかし、です。
山に入っていくとき、
「見たくなかったもの、っていうか、やってはいけないでしょ!こんなこと!」
を見ることになるなんて!
この辺りは、NHKの「ブラタ〇リ」にも出てきた小仏層群の地質で、岩盤だから崩れることもないし、子どもが地質観察をするのによいポイントだったのに、とのことでした。
心の中のモヤモヤを抱えつつ斜面を登り、倶利伽羅不動さま、大きなヤマザクラ、金毘羅神社を過ぎ、目指す天合峰に到着。
下山の道はずっと尾根道。右を見ても左を見ても急斜面。こんなところを、市は区画整理事業で『開発』しようとしているの???案内をしていただいた五味さんが険しい表情でおっしゃいました。
「こんな急な沢を開発するなんて馬鹿な話、実感しておいて欲しい」
そう。写真に撮ったところで、それを見た人にはわからない。実際この地に立たないと、この急峻な土地を埋めたり削ったりするのがどんなに大変なことか、馬鹿げたことか実感できないと思いました。
どうすれば、この地を残せるのか。もっと多くの人に、この馬鹿げた事業を知ってもらって一緒に反対の声をあげてもらいたい。本当は具体的に行政に働きかけなければいけないのでしょうが、とりあえず、少しずつでも天合峰周辺のすばらしさと馬鹿げた事業について知人に知らせたいと思いました。 (八王子ネット会員 S)