八王子の農地を「農地」として残したい ~NPO法人すずしろ22の活動を聞く~
2005年から、八王子市内で活動を展開している「すずしろ22」の現状を詳しく知りたいと事務局長の飛田恵美子さんを迎えて学習会を行いました。(2021年3月25日開催)
八王子は広く、都内では農家が多いとはいえ、減少傾向にあります。農家は人手が足りず年中忙しい、農繁期と農閑期があるので人を雇いにくい、農作物の価格が安い、莫大な相続税を支払うために農地を切り売りせざるをえないなど、農業を継続していくためにはたくさんの困難があり、そのために農地が減っていくことを何とかしたいと考え、設立したとのこと。
主な活動として、生産している農家に対しての援農、遊休化している農地を市民農園にする、また、イベント開催を通し農の大切さを伝えるということでした。
私たち消費者は、農業は命を支えていくための基本、できれば地産地消で素性の確かなものを食べたいと考えます。また、近くに農地があることで子どもたちに食の大切さを伝えられます。市内には、農業を新たに始めたい若者や新しい挑戦をしたいという若者がいます。一方で、後継者がいないなどの理由で農業が続けられない人たちもいます。農家と新規に農業を始めたい方とのコーディネートなど、今交流のある農家の信頼を勝ち得ることが出来たらいいなと、勝手な期待をしてしまいました。
援農活動では、農家や作業内容との相性、コストなどの課題があるようですが、飛田さんのお話からは「農地を農地として残す」ために日々工夫しながら前進しているのだと感じました。八王子・生活者ネットワークとして、今後、農業者をどのような形で応援できるのか、農地を残すために何ができるのか、政策提案していきたいと思います。
★ 「すずしろ22」のホームページURL・・・http://www.suzushiro22.org/index.html