「どうなる?令和のコメ騒動 田んぼで聞くお米農家のコメ事情」~ 25.8.6 石川農園を訪問 ~
日本の食料自給率は38%、飼料や種を含めるともっと低い割合となります。異常気象や米価格高騰の問題など、食料問題は益々深刻さを増しています。八王子市内にも多くの農地がありますが、年々離農者が増え、農地は減る一方です。
八王子・生活者ネットワークでは身近なところから、今後の農業の在り方を考えようと、「どうなる?令和のコメ騒動 田んぼで聞くお米農家のコメ事情」を企画しました。
参加を呼びかけた市民の方をはじめ、お子さん、学生さん、市議、都議、衆議院議員大河原まさ子さん含め、総勢17名が高月町の「石川農園」を訪ね、石川研さんのお話を伺いました。
減反政策をすすめてきた政府は一転して「米増産」を掲げ、「効率化」「集約化」を進めようとしていますが、ここ高月町の米作りにおいては、まったく当てはまらないものだとわかりました。
コメ農家が単にお米を作っていると考えることから改めなければならないと感じました。お米を作っているということが、田んぼのある暮らしによって、生物多様性を守り、地域資源を循環させ、空、風景、地域をつくるということ。高月町に広がる田園風景は、「残っている」のではありません。この「自然」と「暮らし」を熱い思いを持って守ってきた人がいたからこそ残されているのです。
石川さんにはとても大切な視点を教えていただき、「農ある暮らし」を守るための施策のヒントをたくさんいただきました。 (八王子・生活者ネットワーク代表 鳴海有理)
【参加者K.Zさんの声】
8月6日八王子市高月町の石川農園さんにお伺いする企画に参加してきました。八王子には何やらおいしい米があるとは聞いていて、興味を持っていたのと、昨今の米騒動。これは行くしかない!と、とても楽しみにしていました。
当日は前田さんの車に同乗させていただき、滝山街道沿いの山道を進みます。見えてきた青青とした圃場が石川農園さんです。集会所では石川さんが扱っておられる米・パッションフルーツ・花苗のお話などを伺いました。近年の異常気象への対処やご苦労も大変なものだと知りました。高月町周辺は鎌倉時代からの古い集落で、石川さんは強い地元愛をお持ちです。この山を川を守りたいの一心で、自然農法に取り組んでおられます。
皆で圃場に出ると、稲の上をトンボやバッタが悠々と飛んでいます。酒米用の稲が穂を下げ始め、高月米となる「キヌヒカリ」は開花の真っ最中でした。水路を流れる水は秋川渓谷からの恵みの水です。
今回は国会議員、都議、市議の方も参加していたので、石川さんとの質疑の中で出てきた様々な課題が、それぞれの議会で取り上げられることを願っています。