携帯基地局の建設 白紙撤回に

保育園の屋根
保育園の屋根
松が谷で携帯基地局の建設計画が白紙になりました。この地域では既に5箇所の基地局があり、今回の基地局ができるとその半径200m〜300m範囲には高校や小学校、保育園が含まれます。昨年11月に行われた説明会では住民から健康被害に対する懸念から様々な質問が出された上で再度の説明会要請がありました。そして今年1月24日に行われた第2回の説明会では、既存の基地局のチャンネル数増やアンテナ角度の調整などで対応、基本的には撤退するという方針が示されました。

一般的に事業者としては、「国の基準をクリアしているので安全」との判断のもと建設をすすめており、説明会の対象範囲は倒壊に伴う危険が予測される範囲に限られています。今回の事業者の場合、説明会の対象としたのはアンテナの高さの2倍の半径50mにしか過ぎませんでした。しかし、電波の強さは24.7mの高さで50m、100mの地点より200mの地点が強くなります。携帯電話基地局の建設許可については建築基準に照らした規制しかないことも問題です。

人体への影響がはっきりした時点で規制をかけても遅いのです。未然防止の立場から、新たな基準を設けて、事業者も利用者も利益や利便性の追求だけでなく、よりリスクの少ない方向へ向うことが必要です。

八王子・生活者ネットワークは、今後、八王子市の条例や国の安全基準を変えることに向けて活動をすすめていきます。

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