過労死をなくすために ~労働三権を行使して、人としての尊厳を取り戻す~

八王子・生活者ネットワークは、今年の3月「過労死をなくすために 〜遺族の訴え〜」(リンク)という記事の中で、過労死により大切な家族を失ったご遺族の運動を支えていくことを表明しました。

6月27日、ご遺族が月一回の武蔵野郵便局前での謝罪と情報公開を求める訴えを行い、全国一般三多摩労働組合による団体交渉を受け入れるよう再申し入れを行う場に立ち会ってきました。

働き方改革の一環として労働基準法が改正されたことに伴い、時間外労働上限規制の適用、トラックドライバーの拘束時間等の改善強化によって生じる諸問題、謂わゆる「2024年問題」に日本郵政株式会社も直面しています。

その最中に起きた本件は、自己責任などではなく社会の問題です。
日本郵政株式会社には、一人の職員の命が失われたことに対してその原因を明らかにし、誠実に対応する責任があります。ですが、実際にはそれがどんなに難しいことか。

今回手伝いにいらしていた組合の方々からお話を聞かせていただくなかで、経営者がどんなに労働者の権利を蔑ろにし、労組の力を削ぐことに腐心しているかをひしひしと感じました。

労働者一人では会社相手に太刀打ちできません。だから労働組合があり、団体交渉があるのです。日本国憲法第28条「団結権」「団体交渉権」「団体行動権」の労働三権、小学校で習いましたよね。労働三権は教科書の中だけの話でも、テレビの向こうの人が行使するものでなく、私たちの手の中にあります。苦しい思いをしていても、声を上げなければ黙認していることと同じです。労働組合を、労働三権を使って、人としての尊厳を取り戻していきましょう。

失われた命はもう帰ってきません。それでも、自分の家族に起きたことが今後二度と起きないように、社会がより良くなるようにと権利を行使し、労働組合とともに訴えを起こしたご遺族、個別の事案を抱えながらお互いに支え合う労働組合の皆さんに心より敬意を表します。

私たち八王子・生活者ネットワークは、労働者、労働組合とともに立ち、支えていきます。

(八王子・生活者ネットワーク 市議会議員 金子アキコ)

 

< 経過 >

2025年6月10日、飯島さんご夫妻は、東京地裁立川支部に訴状を提出して記者会見を行い、新聞・SNSニュース等でも取り上げられました。

今後は司法の力を借りながら、飯島淳さんの死の真実に迫っていきます。

来たる2025年9月12日、「武蔵野郵便局過労死事件の責任を求める会」結成集会が開かれます。

一人でも多くの方に参加していただき、今後の会の活動へのご支援をお願いいたします。

↓画像をクリックしてご覧ください

「武蔵野郵便局過労死事件の責任を求める会」結成集会への参加のお願い

 

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武蔵野郵便局過労死事件の責任を求める会(準備会)news 第1号

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