若者がつくる新しい労働運動〜「NPO・POSSE」

はつらつレポートNO.115 ほっとHOTコラム

 今、若者の多くは閉塞感の中にいる。これまでの日本型雇用環境は激変し、不安定な就労形態が著しく増えた。また、正社員として採用されても、昇給の機会の減少、リストラの常態化と、将来の見通しは立ちにくい。また、若い世代は働くことの社会的意義がなかなか見出しづらくなっていると考えられる。

 こうした中で、私たちは働くことの意義や、働く上でのルール・権利を学び、考える場を作ることが必要だと考え、2005年12月に、若者の労働問題に取り組む団体を立ち上げた。

 行政や法律の活用は若者にとって敷居が高い。だから、違法な状況でも独りで耐えるしかない。私たちは若者にとって身近な相談窓口や、法律相談のセミナーを企画している。下北沢のカフェを貸し切り、お茶を飲みながら、解決策を探る。壇上からの一方的な「講義」ではなくて弁護士がテーブルをまわるのだ。こうした取り組みを重ね、若者が仕事のトラブルに対処できるようにサポートしている。
 今後、色々な人とのネットワークをつくりながら活動をすすめていきたい。

 「NPO・POSSE」 代表・今野晴貴

 ただいま配布中のはつらつレポートNO.115に寄稿していただいたものです。紙面では今野晴貴さんの所属する団体名が確認ミスで抜けていました。団体名は「NPO・POSSE」です。大変申し訳ありませんでした。お詫びして訂正いたします。
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