ウィークエンドフォーラム「訪問診療ってどんなこと?数井学さんに聞く」報告

八王子・生活者ネットワーク福祉部会では「年をとっても暮らし続けられる街」に必要な機能と仕組みについて、アンケート調査や高齢者あんしん相談センター職員、NPOで働く人(ユニットりぼん)、市の担当職員から聞き取りなど実施してきました。

その中から、家族介護の問題点、病気になって通院・外出が困難になった場合の問題、介護保険制度が大きく変わってきていることなど、高齢社会の問題点が浮きぼりになってきました。

打越町・数井クリニックの数井先生から、救急医療・在宅医療・診療の現状と将来像を伺いました。

八王子市民56万人中、5,000人が要介護4か5。そのうち3,000人は施設。1,000人はサ高住や有料ホーム。残る1,000人に在宅医療が関わる。しかし、訪問医を必要としているのは250人。家族が介護する場合が多いが、将来ヘルパーは激減するだろう。

自分の最期の暮らし方は、自分で考える時期が来ている。

私たちはまず、かかりつけ医は自分の責任で選び、頼んで確認する。介護認定を受けるには主治医の意見書が必要となるので、自分の責任で近所のお医者さんなどを選んでかかりつけ医になってもらうことが大切。

急に具合が悪くなった時のために「自分の救急医療情報」(かかりつけ医連絡先、既応症、お薬手帳など)をまとめて、家の目につく所に置いておく(冷蔵庫など)。

数井先生が医師会の仲間とつくってきた高齢化社会に対する仕組みのひとつとして救急搬送された場合、入院退院後の暮らしについて患者の意向に合った対応が可能となり、長期入院のへい害が減っている。

高齢者を誰が支えるかが重要問題となる。

地域社会、行政、福祉団体の情報発信、共有とそのネットワークの力の生かし方ではないだろうか。数井先生は、生活者ネットワークとして議会で提案してほしいと話を結びました。(2018年7月28日(土)11~13時 参加13人)

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