4月9日(水)桜のガイド付き,多摩森林科学園でお花見🌸ツアーの報告です
お天気も桜のタイミングもばっちり、青空に桜が映える!最高のお花見日和でした。
今回のガイドは、「緑化文化士」鈴木泰さん。
集合場所のJR高尾駅北口で、まずは駅舎の歴史と、南北自由通路(橋上駅舎化)の計画についてのお話。
現在JRは、駅舎を残す方向で考えているとのことで、良い形で残るよう、ネットとしても注視していきたい。
甲州街道を渡り、森林科学園までの道の街路樹には、さまざまな桜が植えられており、説明を聞きながら歩き進んでいくと、「廿里古戦場」の看板が。ここで北条と武田の戦いがあったとは、全く知らなかった。。
頂いた資料によると、この後に、滝山城→小田原城→三増の合戦と続くらしい。
森林科学園の中では、桜の話をたくさん聞く!
記憶に残っているところでは、
・「太白」という品種が日本では途切れてしまったのだが、イギリスのプランツハンターが、アメリカから取り寄せた中にあり、それを日本に帰そうとなって、今に続いている。一度はインド航路で運んだら暑さでやられてしまい、シベリア鉄道でやってきた、とのこと。
・八重桜の接ぎ木を初めて行ったのは藤原定家で、その記録が明月記に記されている。定家は作業着を着て天皇家の桜を盗んだのをみつかって、天皇は、桜を盗んだのはわかっているぞという歌を詠み、定家もお慕いしておりますというような歌で返した、とのこと。
・「静香」函館の平和運動と、桜の交配に力を入れていた浅利政俊さんの話。
・「御車返し(みくるまがえし)」という品種の名の由来(サトザクラか八重桜か、という論争になったため戻って確認したら、どちらの花も両方ついていた!)
・一番新しく見つかった桜=クマノサクラ(熊野にはヤマザクラとは違う桜が咲いているようだ、と調べて、分かった)
このような説明をたくさんしていただき、とっても面白く、周りにはいつの間にか見知らぬ便乗者もいらっしゃる。。
森林科学園を出て南浅川へ。お花見している方々がたくさん。本当に良い環境だなぁ。
御陵の橋(南浅川橋)は、川に対して斜めにかけられているため、橋の裏がわも見える美しいアーチ状。
南浅川橋下流左岸は、40年位前は、トラックが乗り捨てられているような河川敷だったのを、道路の占有と共に河川敷を占有して、市が桜を植えて現在のような遊歩道にしたのだそう。良い仕事は、未来の人の安らぎ空間を作り出すことができますね。
桜に着床している「ヤドリギ」をみたりしながら、折り返して高尾駅へ戻る道中も桜を堪能しました。
14人の方が参加してくださいました。ありがとうございました。
(八王子・生活者ネットワーク政策委員長 前田佳子)

御陵の橋(南浅川橋)

アマナ ユリ科