~報告レポート~                     「小竹雅子さん講演」介護保険学習会

介護保険学習会 小竹雅子さん講演チラシpdfのサムネイル

2021年1月9日(土)北野市民センター8階ホールにて、生活クラブ運動グループ八王子地域協議会主催「小竹雅子さん講演」による介護保険学習会が開催されました。2回目の緊急事態宣言が発出された中、会場とzoomを併用して50人の参加者がありました。

小竹さんは1980年代から社会保障審議会傍聴、電話相談「介護保険ホットライン」、メールマガジンの配信など、社会保障についてさまざまな活動を担って来られました。

2000年に施行された介護保険制度は、「利用者が選択する制度」として始まり、2020年までに7回改定を重ねた結果、「介護度が上がらないようにと予防重視となった。人はみな、年を取ると弱って助けが必要になり、それを支えるサービスであるべきなのに本末転倒」「介護保険制度からの給付と各自治体(八王子市)の事業とで、サービスが行なわれるようになっていて全国一律ではない」こと。制度が改定ごとに複雑になって、「保険料を払っている私たちが関心をもって声をあげないとますますわからなく、使いにくいものになってしまう」ことを具体的な資料を用意、解説していただきました。

その後、「現在の制度で、高齢になった私たちの暮らしを助けるサービスはどんなものなの?」と 具体的な一週間のケアプランをNPO法人市民ユニットりぼん(八王子地域協議会構成団体)のケアマネージャーさんに作成してもらい、介護サービスの利用をイメージしました。   会終了後、小竹さんから「このプランはよくできているけれど、一つ一つのケアーについて、使い勝手がどうなのか、利用者に聞き取りをして、ケアーの質を提案するのが市民の力!」と励まされました。(どんなケアプランなのか気になる方は、八王子・生活者ネットワークまでお問い合わせください)

コロナ禍で介護現場に大変な負担がかかっていること、介護職の方々の処遇の低さ、地域では小規模介護保険事業所の運営にプラスになる施策が足りないことなど、時間が足りないほど、質問や意見が出されました。

今後小竹さんからの提案や助言を繰り返し考えながら、活動して行きたいと思います。そして、「在宅で暮らし続けるために介護保険は大切なもの」です。地域の方々と情報交換をしながら、少しずつでもよりよい方向に進むよう声を上げて行きたいと思います。

八王子・生活者ネットワーク福祉部会 堀江俊子