4月10、25日 新緑の川口丘陵を歩きました
両日お天気に恵まれ、10日は山桜が残り、25日は山藤が満開の川口丘陵を堪能しました。住宅開発を逃れた山は、今となっては貴重な雑木林です。
杉が植林された山林と違って、新緑が本当に美しい。いろいろな動植物の存在に癒される「ただそこに居てくれるだけでうれしい」と感じる時間でした。そのいろいろな動植物が居られる環境は、水に対してシビアだったり、人間の気配にシビアだったりする。人間もいろいろで、人ぞれぞれに苦手な環境や居心地の良い環境が違うんだよな、などと哲学的な思考にもなりました。
昔の薪山は人が資源としてたくさん活用し、ある意味持続可能なやり方で利活用していたけれど、本来の自然とは?人がどう手を加えていくのが良いのか?「山の手入れ」と一言で言っても、どういうビジョンをもって手を入れるのか入れないのか。。開発地の中で残す北側について、多くの議論が必要だと改めて感じました。
尾根の南側の大きな谷戸3つが消え失せてしまう(1つはもうない)ことは、人間にとってもそれなりの衝撃です。谷戸田を作って暮らしていた人々の暮らしはとても豊かで、生物多様性もとても豊かだったろうな。なくなってしまうものを偲ぶだけではなく、やるべきことがあるはず、と思っています。海まで続く川の源流域。山からの水が湧く場所。八王子には大事な場所がいっぱいです。